世界的な起業イベント「Startup Weekend」を十日町市で開催する、その理由。
人口5万3千人の町で開催する「Startup Weekend」
新潟県の十日町市。人口5万3千人。自分が《住み開きの古民家「ギルドハウス十日町」》を開いたこの町で、起業家を生み、起業にチャレンジするStartup Weekend(スタートアップ・ウィークエンド、以下SW)のプレイベントを開催することになりました。
https://www.facebook.com/events/877969322347502/プレイベントの詳細は上記の告知ページをご覧いただくとして、ここではまず、自分がSWに取り組む理由から書いてみました。

2016年6月に、新潟大学でStartup Weekendのイベントを開催したときの写真。新潟県はもちろん、埼玉県や富山県からも大学生がやってきて、起業にチャレンジしました。世界700都市以上で展開されているStartup Weekend。国や地域を超えたつながりができるのも特長のひとつです。
自分が「Startup Weekend」に取り組む理由

「米シアトル生まれで世界中に広まった、起業家を生むための、世界規模の起業家コミュニティ団体」新潟県ではまだ誰も展開していなかったんです。

新潟大学での開催の様子。あらかじめアイデアを持ってきた人もいますが、その場のノリで発表した人もいました。ニートだろうと誰だろうと関係なく参加できるStartup Weekend。その敷居の低さや雰囲気が自分は好きです。
最初は「おもしろそうだから新潟県でやってみたい」程度だったんですけど、実際にコミュニティ活動を展開していくうちに、自身の取り組む理由がだいぶ明確になってきました。
それは、自分のためになる、ということ。
SWのコミュニティでは、すでに実績のある起業家はもちろんのこと、これから事業を起こそうとかアイデアを形にしたいという起業家精神にあふれる人たちと知り合えます。
そういう人たちとは、とくに地方で探そうとしてもなかなか会えません。もちろんどの地域にも名の知られた起業家はいるでしょう。でも自分が会いたいのは「新潟県にもこんな人がいたんだ!」という、どちらかというと潜在的な逸材です。個人的に、そっちのほうがよっぽど対等に話ができていっしょに展開しやすいことが多いんです。
自分も起業家の端くれとして、そんな人たちといろいろ共有できることに、ものすごい価値を感じます。改めて言いますが、《住み開きの古民家「ギルドハウス十日町」》を立ち上げるにあたり、SWで得られた恩恵は計り知れません。ただの個人が、ほかの地域のSWコミュニティとつながりながら世界規模でいろいろ出来ることを実感しています。
起業家は、目の前にある自分の事業だけやっていては駄目だと思います。興味の向くまま多くの起業家と会い、頭でっかちにならず、とにかく行動を起こすべきだと考えています。なぜなら、視野や知見を広げる意味でも、他とコラボして展開するためにも。何よりも共感しあえる創業メンバーや支援者など、かけがえのない仲間を得るためにも。
十日町市での起業に光はあるのか

次回の54時間イベントの開催を目指して
これを弾みにして、次回はぜひ3日間の本格的なイベントを十日町市で開催したいです。なぜなら初日と3日目で参加者たちの様子がだいぶ変わりますから。「アイデアの種が3日間で目に見える形になった!」「とにかく今すぐやれることがわかった」「起業って敷居の高いイメージだったけど意外とやれるもんだね」という自信がつくでしょう。はじめは「この人だいじょうぶかな」と心配していたのに、最終日の懇親会ではイベントで知り合った仲間たちと楽しそうに今後のことを語り合っていたりします。
頭のなかで漠然とアイデアをためこんでいたり、とにかく現状を変えたいとか、何かしたいけど思い切れなかった人にとって、何よりも仲間が出来て、たとえ行動におこして失敗しても価値があると経験することは、次に向けた大きな一歩になるはずです。
今回は一日限定のプレイベントと言いながらも、そうした実感を少しでも多く得られるよう準備しています。また、最大300万円の創業補助金や事業化支援を受けられる十日町市のビジネスプランコンテスト「トオコン」にもつながりますので、今回の参加者は大きな優位性を得ることでしょう。
選択肢のひとつとして地方で働いたり、起業したり、Uターン・移住を考えている人にもぜひ体験してほしいと思います。
「起業家を生む。」
自分は、SWヘッドクオーターの一員であるファシリテーターとして、ひとりでも多くの起業家を生むことによって世界を変えていく、その総意を遵守しつつ、個人的な目的も含め、楽しんで取り組んでいます。
まずはいっしょに、勇気を出して、一歩を踏み出してみませんか?