新潟の農家とお客様を”にいがた愛”でつなぐ古民家イタリアン「トラットリア・ノラ・クチーナ 新潟鐙店」
大規模リニューアル工事が進むJR「新潟」駅。その南口から徒歩約10分の鐙(あぶみ)地区の一角に、存在感を放つ古民家風の建築物が佇む。「トラットリア・ノラ・クチーナ 新潟鐙店」は築150年以上の時を刻む古民家建築を活かした“地産地消古民家イタリアン”として、県内外から人気を集めるイタリア料理店だ。「地元農家さんとお客様との間をつなぐ橋渡し役でありたい」というコンセプトのもと、県内各地の農家から届けられる新鮮な野菜をはじめ、新潟食材を使ったメニューを積極的に展開する。
今回は「ノラ・クチーナ新潟鐙店」店長の田中さんに、出店の経緯や、笹口エリアの魅力を伺った。

笹口エリアに佇む古民家イタリアンの名店「トラットリア・ノラ・クチーナ 新潟鐙店」
——まずは、お店のコンセプトをお聞かせください。
田中さん:新潟市北区豊栄(とよさか)にあるノラ・クチーナ本店は、「地産地消古民家イタリアン」をコンセプトに、2006(平成18)年に割烹料亭の跡地をリノベーションしてオープンしました。「新潟の畑や田んぼで営まれる農業『野良(のら)仕事』から生み出されるお野菜を使ったお料理として提供したい」というのが当店のコンセプトです。
田中さん:お料理を提供するには、まず野菜など作物をつくる農家さんがいて、それを召し上がるお客様がいます。その中間にある「橋渡し」のお店になりたい、と。その思いを農家さんの「野良仕事(のら=Nora)」とイタリア語の「Cucina(台所、「ごちそう」の意味も)」が店名の「Nora Cucina(ノラ・クチーナ)」に込められています。
——新潟鐙店は、2019(令和元)年に「ノラ・クチーナ本店」に続く2店舗目としてオープンしました。お店の立ち上げの経緯をお聞かせください。
田中さん:新潟鐙店の建物自体は、もともと現在の阿賀町にあたる三川村新谷(あらや)の会津街道にあった商人向けの旅籠(はたご)だったそうです。今から約150年以上前に建てられ、昭和40年代に現在の場所へ移築されました。長年飲食店として使われてきましたが、時を経て空き店舗となり、取り壊される寸前のところ、縁あって私たち(ノラ・クチーナ)が入居できることとなりました。どっしりとした太い梁や柱、雪国特有の屋根の形状といった「雪国新潟の古民家」の雰囲気を活かしつつ、本店と同じく「古民家イタリアン」として営業しています。

新潟の野菜と台所をつなぐ「ノラ・クチーナ」の想い
——各席に置かれている「本日のメニュー」の黒板をざっと拝見してみても、トマトなどの野菜や豚肉など、新潟県内各地の食材がずらりと書き込まれているのが印象的です。メニュー作りや食材のこだわりについてお聞かせください。
田中さん:豊栄本店では、地元産のニンジン、桃太郎トマトなど、様々な種類の地元野菜を使っていることが1番のこだわりです。鐙店がオープンしたことで、(本店のある)豊栄エリア以外の生産者とも新たなつながりができました。新潟市西区や江南区の農家さんなど、出店によって新しくつながった農家さんからも仕入れを行っています。さまざまな野菜も次々と研究して新たなおいしい野菜を作ってくださる意欲的な農家さんが多くいらっしゃるので、そうしたこだわりの野菜を中心に、新潟沖・佐渡産の魚介、ブランド豚など、新潟県産にこだわった食材を数多く使っています。

——野菜などの食材のみならず、調味料も県産のものにこだわっていると伺いました。
田中さん:当店で提供しているメニューには、たとえば南魚沼市にある「鈴木農場」さんの「和からしのマスタード」、山古志(新潟県長岡市)産の特産品「神楽南蛮」の入った柚子胡椒など、県内各地から仕入れたものを使用しています。イタリア料理に欠かせない塩は、新潟のお土産としても人気な村上市の「笹川流れの藻塩」、長岡の「与板の塩」などを使用しています。当店の人気食材であるフルーツトマトをはじめ、食材と調味料との組み合わせも楽しんでいただければと思います。

——お店にはどういったお客様がいらっしゃるのでしょうか?
田中さん:当店は「新潟」駅から徒歩10分弱と近く、交通の便が非常に良いので、県外から来られるお客様もいらっしゃいます。また、近隣はマンションやオフィスが多いこともあって、法人での接待や歓送迎会、家族のお祝いなど幅広くご利用いただいています。週末になると、若いカップルや地域行事の打ち上げなどにご利用される方もいらっしゃいますね。

——お客様からのうれしい言葉や、ご感想などがあれば教えてください。
田中さん:やはり「ノラ・クチーナに来てよかった」「おいしかったよ」といった、お食事の際にお客様が自然に発してくれた何気ないひとことが何よりうれしいですね。また、当店は個室もご用意していることもあり、ご結婚の際の両家お顔合わせや、レストランウェディングなどの記念日・特別な日のご利用も増えてきており、「家族のお祝い事はいつもノラ・クチーナ」などと喜んでいただけることもうれしいです。

発展する「新潟」駅周辺で、次世代につながるイベントを展開
——続いて、「新潟」駅南の笹口エリアについてお聞かせください。「新潟」駅のリニューアルが進む中で、「新潟」駅南エリアはどのように変わってきているのでしょうか。
田中さん:一番の魅力は、「新潟」駅に近いことによる利便性の高さではないでしょうか。2023(令和5)年の歩道開通によって、「新潟」駅の万代口(北側)と南口が、より一層近くなった感覚があります。かつては万代口からは「新潟」駅を迂回しないと「新潟」駅南口に辿り着けませんでしたが、「新潟」駅を貫く歩道を通って直接行けるようになったことで、万代口方面からお越しになるお客様も増加したように思います。

——「ノラクチーナ」周辺のおすすめスポットはありますか?
田中さん:徒歩圏内ですと、やはり「新潟」駅をおすすめしたいですね。リニューアルによって駅の構内が一新され、新しい店舗や施設が出来てきているので、ゆっくり歩いて巡るのも楽しいと思います。また、笹口エリアにはショッピングセンターやスーパーも多くありますし、飲食店などのお店も増えてきているので、ショッピングをして歩くのも楽しいと思います。
また、駅南エリアから少し足を伸ばせば、サッカースタジアムや野球場などもあります。Jリーグの試合がある週末は、「アルビレックス新潟」ホームチームのユニフォームを着たサポーターの方が歩く姿が当店の店内から見えますよ。
——笹口をはじめとする「新潟」駅南エリアは子育て世代も多く住むエリアです。次の世代に伝える取り組みがあればお聞かせください。
田中さん:体験型のイベントを夏休みや春休みの期間などを使ってスポット的に開催しています。中でも毎年、人気をいただいているイベントのひとつが「子ども向けピザ教室」です。お子さんを対象に、当店のスタッフがピザ作りをレクチャーし、みんなでピザを焼き上げようというイベントです。インスタグラムでしか告知をしないのですが、すぐに埋まってしまうほどご好評をいただいています。ファミリーのお客様の中には「前回はお姉ちゃんが参加したから」といって、次の年には年少になるお子さんを連れてきてくださったり。ご家族みなさんでリピーターになっていただけるお客様もいらっしゃいます。

田中さん:野菜以外の食材についても、その魅力をお伝えしたいですね。たとえば当店では十日町の「妻有ポーク」や新潟県産のブランド牛の「にいがた和牛」を取り入れています。「にいがた和牛」はコクのあるまろやかな味わいが特徴で、サシの入ったお肉のうまみと甘みを楽しめます。中でも当店で取り扱うのはA4ランク以上のこだわりの和牛です。口の中でとろけるような食感が楽しめますよ。あとは玄米を食べて育つことでお肉自体の甘みが増し、さっぱりした脂のうまみにつながる「越之黄金豚」など、魅力をお伝えしたい新潟の食材がたくさんあります。

田中さん:また、2023(令和5)年に長野県へ研修に伺い、自分たちで生ハムを手作りしてきたのですが、ちょうど今年提供できるようになりました。それを最近、切りたてで提供しています。県産食材にこだわりつつも、お客様に喜んでいただける食材を探求していきたいですね。

——最後に、これからこのエリアに住む人、または住もうと考えている方に向けて、メッセージをいただけますか。
田中さん:「新潟」駅南エリアは、おそらく数年後にはさらに発展していると思います。イタリアンだけではなく和食、フレンチ、カフェなど新しい店もどんどん増えています。飲食店だけではなくアパレル店舗など商業施設も数多くあるので、すごく過ごしやすいエリアだと思います。そんな中でも車で少し走っていけば大型ショッピングモールや、スポーツ施設の整った大きな公園などもあります。ご家族で過ごされる地域としてもすごくいいと思います。


トラットリア・ノラ・クチーナ 新潟鐙店
広報担当 田中和憲さん
所在地:新潟県新潟市中央区南笹口1-2-19
電話番号:025-282-5122
URL:https://noracucina-abumi.com/
※この情報は2025(令和7)年7月時点のものです。
