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長岡市が “住みたい田舎”として人気の理由とは? ~暮らしの魅力を紐解くコラム~

新潟県のほぼ中央に位置し、約26万人が住む長岡市。宝島社が発行する月刊誌『田舎暮らしの本』(2023年2月号)に掲載された「2023年版 住みたい田舎ベストランキング」の「人口20万人以上のまち」で11位にランクインした。以下の観点からその魅力を紐解いてみよう。

・交通、買い物、医療など生活利便性に優れている

・無料で利用できる児童クラブなど子育て支援が充実

・山、海、川といった豊かな自然に恵まれた環境

・全国的に有名な花火大会など人気イベントが豊富

・東京圏からの転入者や一部市内在住者への補助金など、移住・定住支援が手厚い

交通の便が良く、充実した商業施設や医療体制で暮らしやすい

「長岡」駅 西口
「長岡」駅 西口

長岡市は施行時特例市で、環境保全行政や都市計画などの事務を新潟県から移譲されており、利便性を高める再開発事業などを進めやすい市だ。特にJR「長岡」駅がある中心市街地は生活利便性が高い。交通網が発達していて、近郊だけでなく首都圏への移動もスムーズだ。「長岡」駅から上越新幹線に乗れば「新潟」駅まで最短21分、そして「東京」駅にもおおよそ1時間36分で着く。同駅からは高速バスも出ていて、県内各地域へはもちろん関東や近畿方面へもアクセスできる。
※電車の所要時間は、7:00AM~9:00AMの間に目的駅に到着する最速の便。

市内外の移動には路線バスが使える他、中心市街地と公共施設や商業施設を結ぶ「まちなかべんりバス」も運行されている。

買い物環境も充実している。特に「長岡」駅周辺には大型のショッピングモールが多く、週末のまとめ買いにも便利だ。

「長岡」駅から徒歩3分の距離にある「アオーレ長岡」の存在も魅力のひとつだ。市庁舎や市民ホール、プロバスケットボールチーム「新潟アルビレックスBB」のホームアリーナなどが一体となった複合型施設で、市民交流の拠点となっている。

専門職員が妊娠・出産・育児を切れ目なくサポート

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長岡市で暮らす子育て世帯を支えるのは「長岡版ネウボラ」だ。ネウボラとは、フィンランドで実施されている妊娠・出産・育児を切れ目なく支援する制度。長岡市では保健師や助産師、保育士などの専門職員が、子育てコンシェルジュや母子保健推進員らと連携して支援を行っている。市内には公園と屋内広場と子育て支援施設が一体化した「子育ての駅」が13ヵ所あり、育児相談や情報提供を行っている。

助産師などが妊産婦の個別相談に応じる産後デイケアルーム、気軽に育児の相談やおしゃべりができる「ままのまカフェ」も好評だ。就学後の児童に関しては、小学生が放課後を安心して過ごせる「放課後児童クラブ」を無料(延長時間帯は有料)で利用できる。遊びの場を提供する「児童館」や、地域の人材を活用して学習や体験活動を行う「放課後子ども教室」なども用意されている。

他の自治体と同様に、児童手当や無料の子育てアプリもある。App StoreやGoogle Playでダウンロードできる「ながおか子育てアプリby母子モ」アプリを入れれば、妊娠中の体調管理をはじめ、子どもの成長の記録、予防接種の管理などに活用できる他、沐浴や離乳食の作り方も動画で確認できる。

海水浴もスキーも楽しめる、山と海に囲まれた自然環境

福島江の桜並木
福島江の桜並木

豊かな自然は長岡市の大きな魅力のひとつ。市の中央部を流れる信濃川は日本一の長さと流水量を誇り、通年にわたって雄大な景色を楽しめる。信濃川の妙見堰(みょうけんぜき)から水を取り入れ、市の中心部を総延長27kmにわたって流れる用水路「福島江」沿いの桜並木は、散策しながらお花見できるスポットとして人気が高い。

「国営越後丘陵公園」の花畑
「国営越後丘陵公園」の花畑

また、休日に家族で過ごせる場所も多い。「長岡」駅から車で10分ほどの場所には、動物園やプールなどを備えた「悠久山公園」がある。市街地の西には広大な敷地を誇る北陸地方唯一の国営公園「国営越後丘陵公園」があり、バラやコスモスといった季節の花やバーベキュー、多彩な遊具、水遊び、冬はイルミネーションなども楽しめる。

市街地の東に広がる東山地区には、市営のキャンプ場やスキー場、気軽にトレッキングを楽しめる鋸山(のこぎりやま)などがあり、自然の中で存分に遊ぶことができる。また、日本海に面する寺泊地区には遠浅の海があり、広い海岸は毎年多くの海水浴客でにぎわう。豊かな自然を身近に感じられ、夏は海水浴、冬はスキーを市内で楽しめるのは、長岡市ならではの良さだろう。

花火大会や音楽フェスなど、市内で開催されるイベントが魅力的

長岡の夏の風物詩「長岡まつり大花火大会」
長岡の夏の風物詩「長岡まつり大花火大会」

四季折々に市内で開催される多彩なイベントも、市民の楽しみとなっている。春にはソメイヨシノや八重桜など約2,500本の桜の木が植わった「悠久山公園」で「悠久山桜まつり」が行われ、ライトアップされた夜桜も楽しめる。市内の酒造会社による「越後長岡蔵開き」も春に行われ、2019(令和元)年にオープンした酒ミュージアム「醸蔵」をメイン会場に、ジャズコンサートや試飲(有料)などを楽しめる。

夏は、毎年8月2日・3日に信濃川の河川敷で行われる「長岡まつり大花火大会」が圧巻だ。1945(昭和20)年の長岡空襲で亡くなった人への慰霊と鎮魂、復興に尽力した先人への感謝、恒久平和への願いが込められており、日本三大花火大会の一つに数えられている。

秋は、10月に東山ファミリーランドで「長岡 米百俵フェス 〜花火と食と音楽と〜」が開催される。2018(平成30)年に始まった野外音楽イベントで、3日間にわたって有名アーティストのライブ、長岡花火、海・山・川の幸が楽しめる。冬には、コンベンション施設「ハイブ長岡」とその周辺で行われる「長岡雪しか祭り」がある。雪像コンテストやオリジナル雪だるま作りなど、毎年「雪を苦にせず、雪を活かす」「長岡の冬を思いっきり楽しむ」ことを目的に、様々な催しが行われている。

補助金やお試し移住といった移住支援策で移住・定住を促進

「移住定住相談センター」が入る「アオーレ長岡」
「移住定住相談センター」が入る「アオーレ長岡」

長岡市では、移住者の積極的な受け入れや定住の促進に取り組んでいる。2021(令和3)年に新設した「移住定住相談センター」では、仕事や子育て、住まいなどの相談にワンストップで対応。県外に住む人にはお試し移住なども実施している。海と山に囲まれ、首都圏からのアクセスも良好な長岡市は、都会暮らしと田舎暮らしの両立を模索して2拠点生活を検討する人にとっても格好の地だ。

東京圏からの転入者に対しては、単身世帯は60万円、2人以上の世帯は100万円の補助金が出る他、18歳未満の子どもがいる場合は一人につき100万円が加算される。

市が進めているのは東京圏からの移住者支援だけではない。既成市街地への居住を促すための「まちなか居住区域定住促進事業」も、2023(令和5)年1月から対象区域と対象者を拡大。同じ地域内の住み替えであれば、市内在住者も対象となった。

▼参考サイト
「長岡市移住・就業支援事業補助金」について
「まちなか居住区域定住促進事業」について

このような自治体の政策も後押しとなって、長岡市は今後ますます活性化していくだろう。

長岡市が “住みたい田舎”として人気の理由とは? ~暮らしの魅力を紐解くコラム~
所在地:新潟県長岡市 

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