歴史と風格ある文教地区・営所通周辺の趣ある街並みをレポート!

新潟島へと続く「萬代橋」
新潟島へと続く「萬代橋」

新潟島は日本海と信濃川、阿賀野川に挟まれたエリア。新潟市役所が存在するほか繁華街も多数広がり、新潟市の中心となっている。江戸時代には、船を使って人や物の輸送が頻繁に行われ、新潟市には様々な物や人が集まってきた場所で、1659(安政6)年の安政の開国から遅れて10年後には新潟港が開港し、異文化も入ってきた。近代化が進み発展していくなか、独自の文化も脈々と引き継がれ、落ち着いた環境と情緒ある街並みを今に残している。

開港150年を迎える新潟港、歴史と文化を継承する街

海運が発達した新潟市内には多くの堀が開削されさらに発展していったが、1964(昭和39)年には全ての堀が埋め尽くされて道路となった。この新しくできた道路により他の道路が拡幅されることなく当時の町割りが残り、現在のような美しい街並みを作り出している。
「新潟市歴史博物館みなとぴあ」は、開港当時の姿そのまま残す唯一の建物「旧新潟税関庁舎」を中心として整備されている。敷地内には「旧第四銀行住吉支店」が移築され、本館は2代目「新潟市役所庁舎」をイメージして作られている。「旧新潟税関庁舎」の脇には早川堀や柳並木も復元されているので、当時の面影を散策しながらゆっくりと散策してみるといいだろう。また、「白山公園」内にも国の有形文化財に登録される「燕喜館」が建つ。明治期の大商家の邸宅の一部を移築再建したもので、コンサートや楽器体験会、座禅教室などが随時開催されている。

新潟の歴史と文化に触れる

新潟市歴史博物館 (みなとぴあ)
新潟市歴史博物館 (みなとぴあ)

開港当時の姿が現存

旧新潟税関庁舎
旧新潟税関庁舎


開国により、港から異文化が入ってきた新潟市には、現在も当時の西洋風の建物が多く残っている。「新津記念館」は、外国人迎賓館として1938(昭和13)年に建てられた西洋館。欧風バロック調の建物の中に、イギリスの間、フランスの間、日本の間などを見ることができる。北に向かっていくと「新潟カトリック教会」が建つ。1885(明治18)年に建てられたツインタワーの大聖堂で、イタリア製のステンドグラスが美しい。さらに東には「金井文化財館」。1887(明治20)年に創業した「旧金井写真館本店」で、赤い外観が目を引く。

外国人迎賓館(西洋館)

新津記念館
新津記念館

ツインタワーの大聖堂

新潟カトリック教会
新潟カトリック教会


新潟花柳界の風情を満喫

新潟でも江戸時代から花街が栄え、江戸時代後期には新潟芸妓は芸の質が高いと全国的にも有名であった。新潟大火で一時は衰退しかけたものの、再整備によりさらに栄えることとなり、当時の建物が今もなお残っている。柳都大橋を渡って新潟島に入って左手、東堀通りと西堀通りに挟まれたエリア、「古町花街」を歩いてみる。1929(昭和4)年に誕生した「かき正」は、創業当初の木造3階建ての建物で営業を続ける老舗料亭。芸妓の舞を楽しみながら食事を堪能することも可能だ。仕出し料理を取って芸妓遊びを楽しむ「待合い(待合い茶屋)」も発展し、中でも有名だった「美や古」の一部は、「古町柳都カフェ」として営業している。芸妓がお茶やお菓子を運んできてくれ、気軽に当時の様子を楽しむことができる。土曜日に行われる古町芸妓の鑑賞タイムに訪れるのもいいだろう。「柳都古町 旬菜 すゞ家」は昭和初期の置屋を改装していて、中に入るとレトロモダンな不思議な空間。どの店も外からはあまりわからないので、是非、足を踏み入れてみてほしい。また、辺りを歩いていると料亭を行き来する古町芸妓に会えるのも楽しみだ。
古町から少し離れた場所にも、江戸時代中期に創業したという料亭「行形亭(いきなりや)」が佇む。樹齢数百年の黒松や古木が植えられた庭の周りにお座敷が配され、庭を眺めながらゆったりといただく食事は格別だ。

300年以上の歴史ある料亭

行形亭
行形亭

新潟芸妓と交流できる

古町柳都カフェ
古町柳都カフェ


新潟独自の文化に触れる

様々な文化が根付く新潟市では、新旧問わず新潟独自の文化に触れることができるスポットも多い。「新潟市美術館」では、郷土出身の作家の作品や近代以降20世紀末までの国内外の作品を所蔵している。新潟市出身の作家・坂口安吾の遺品などを所蔵するのは「安吾 風の館」。この建物は1922(大正11)年に建てられた市長公舎で、現存最古の市長公舎と言われている。
「旧齋藤家別邸」は豪商・齋藤家の別荘として大正時代に建設されたもの。庭園と建物を一体として作り上げており、室内から望む庭の景色が美しい。砂丘の斜面を生かした回遊式庭園は港町で育まれたもてなしの文化が息づいており、「旧齋藤氏別邸庭園」として国の名勝にも指定されている。そのすぐ南側には「北方文化博物館 新潟分館」がある。明治末期に活躍した歌人・美術史家・書家である會津八一が晩年を過ごした洋館で、現在は博物館として八一の書や資料を展示している。
少し離れるが、「白山公園」内にある「新潟県政記念館」もおすすめだ。1883(明治16)年に新潟県会議事堂として建設され、重要文化財に指定されている。現在は博物館として、控室、参与室、知事室といった建物の内部を公開している。
もうひとつ、新たな文化にも注目したい。新潟駅の北東、沼垂地区にはかつて酒蔵や味噌蔵、麹屋などが40以上も集まっていた。麹文化が浸透し米どころであるこの場所において新潟の米を使った事業を起こそうと、2009(平成21)年、上古町商店街に誕生したのが糀専門店、「古町糀製造所 古町本店」。今でこそ上古町商店街には個性的なお店が増え、新旧が程よく共存するユニークな町となっているが、当時シャッターが目立っていた商店街に糀の世界観を表現したスタイリッシュな外観は際立っていた。

明治期の書院造の日本家屋

北方文化博物館 新潟分館
北方文化博物館 新潟分館

「白山公園」内にある重要文化財

新潟県政記念館
新潟県政記念館


新潟市を象徴する先進的な建物

歴史ある建造物が街並みを彩る反面、先進的な建物も多い。「白山公園」内には音楽・舞台芸術の中心・発信地となるべく誕生した「りゅーとぴあ(新潟市民芸術文化会館)」が存在する。空中庭園や屋上庭園も広がり憩いの空間となっていて、新潟の伝統芸や音楽・演劇・ダンスといった芸術文化を育んでいる。
新潟島に位置し、新潟市のランドマーク的存在ともなっている「NEXT21」は1993(平成5)年に竣工。市役所移転後の再開発によりにできた建物で、125mもの高さは当時、新潟市1の高さを誇っていた。「NEXT21」を「新潟」駅に向かっていくと「萬代橋」が架かる。1886(明治19)年に初代が架けられ、今の橋は1929(昭和4)年に架けられた三代目。新潟市の交通の大動脈で、アーチと御影石の化粧張りが美しいフォルムを見せている。
「萬代橋」の先には、2013(平成25)年に竣工した高層ビル、「新潟日報メディアシップ」も建っている。

新潟市のランドマーク

NEXT21
NEXT21

全長105mの多機能複合ビル

新潟日報メディアシップ
新潟日報メディアシップ


文教エリアで落ち着いた生活を

営所通周辺は県内有数の文教エリア。1910(明治43)年に官立新潟専門学校として設立された「新潟大学医学部」があるほか、「新潟大学教育学部附属新潟小学校・中学校」が存在している。そのほかにも、「新潟市立新潟小学校」や「新潟市立寄居中学校」、新潟市初の私立幼稚園として1921(大正10)年に開園した「二葉幼稚園」、1950(昭和25)年に開園した「勝楽寺保育園」、1952(昭和27)年に開園した「寄居こども園」など、古くからたくさんの保育園や幼稚園が点在している。子どもたちの声がたくさん聞こえてくる街は、治安もよく暮らしやすい街とも言えるだろう。

近くには「新潟大学医歯学総合病院」も

新潟大学医学部
新潟大学医学部

市立小学校以外の選択肢がある

新潟大学教育学部附属新潟小学校
新潟大学教育学部附属新潟小学校


ショッピング・グルメ・アミューズメント施設も充実

古町・本町エリアに足を伸ばせば、ショッピングやグルメを楽しめる、風情ある商店街があるのも魅力。「イトーヨーカードー丸大新潟店」などのある「ぷらっと本町」は人情溢れる商店街。「市民の台所」として地域の人たちに親しまれているほか、新潟ならではの土産物が手に入ると観光客も多く訪れる。また、古町5番町から7番町までに広がるアーケード街「ふるまちモール」。新潟市出身の漫画家・水島新司の描いたキャラクター像が並ぶマンガストリートで人気。漫画に関する展示やワークショップを行う「新潟市マンガの家」などもユニークな施設だ。西堀通りの地下に広がる地下街「西堀ローサ」も、便利にショッピングを楽しめるだろう。
また、日本海に近いエリアならではの魅力も。「新潟市水族館マリンピア日本海」は子どもだけでなく大人も嬉しい施設。日本海に生息する魚たちを展示する大水槽は見応えたっぷり。敷地内には田圃や砂丘湖など、新潟の里山環境を再現した「にいがたフィールド」もあるので、ゆっくりと歩いてみたい。

エリアには商店街が3つ

ぷらっと本町
ぷらっと本町

約500種2万点を飼育・展示

新潟市水族館マリンピア日本海
新潟市水族館マリンピア日本海


公共施設や銀行が集中する、治安の良いエリア

営所通周辺エリアには公共施設・銀行などが点在しており、日々の暮らしにもとても便利。萬代橋から西へ続く通りには「新潟市 中央区役所」や「新潟県警察 新潟中央警察署」、「新潟県知事公舎」、「新潟市消防局 中央消防署文京出張所」などのほか、「日本銀行 新潟支店」も林立。また、2010(平成22)年に閉店した「大和新潟店」の後には「古町ルフル」が2020(令和2)年4月1日から順次開業しており、3~6階には「新潟市役所ふるまち庁舎」が入ることになっているので、さらに便利になることが期待される。

警察、消防署などが集中

新潟県警察 新潟中央警察署
新潟県警察 新潟中央警察署

予約すれば見学可能

日本銀行 新潟支店
日本銀行 新潟支店


歴史に彩られ、ゆったりとした恵まれた住環境を誇る、新潟営所通周辺エリア。ぜひ、ゆっくりと訪れて、街の住みやすさを実感してみてほしい。


発見ポイント!

  • (1)異国情緒あふれる街並みを日常的に堪能できる!
  • (2)歴史と風格ある文教エリアで、豊富な歴史資料に囲まれながら子育てが可能!
  • (3)便利な買い物・飲食・公共施設が集中して暮らしやすい!